【投手編01】寺岡 寛治(石川ミリオンスターズ) 投手 #20 - BCリーグ  

【投手編01】寺岡 寛治(石川ミリオンスターズ) 投手 #20

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 ボールが指から放たれるとき、気合いの入った声が球場に響く。「要所、要所で決めにいくとき、声が出ちゃうんです。持ち味ですね」。ピンチを脱した登板後、ニヤッと白い歯を見せた石川ミリオンスターズの寺岡寛治投手。

 最速155キロのストレートにカーブ、スライダー、カット、ツーシームに加え、“毛の生えた心臓”がウリの24歳だ。

 2年前までは野手だった。東海大五高(現・東海大福岡高)2年春に投手として149キロを出したものの3年時にヒジを疲労骨折し、外野手に転向した。九州共立大では3年まで投手でありながら試合ではまったく登板がなかった。痛みはなかったが30球ほど投げると違和感があり、怖くてそれ以上は投げられなかったのだ。4年になって初めて外野手として試合に出場し、福岡六大学リーグのベストナインに選ばれる活躍を見せた。

 九州三菱自動車にも外野手として入社した。1年目の夏、遠投125mの肩が目にとまり、コーチに命じられるままブルペンで投球することになった。すると「これはいける!」となり、大学生相手のオープン戦で初登板し、いきなり150キロを出した。そこから投手と外野手の“二刀流”が始まった。「外野を守ってて、途中からマウンドにいってピッチャーをやってました。高校野球みたいにね(笑)」。ということは、ブルペンでの投球練習を行えず登板していたわけだ。「外野でイニング間にキャッチボールするし、マウンドでの投球練習もあるんで。難しくはなかったですね」とサラリと言う。

 社会人に進んだときから、目標はNPBだった。当初は野手でと考えていたが、投手コーチの山内孝徳氏(もと南海ホークス)から「上を目指すならピッチャーが近道だ」と言われ、投手でNPB入りすることに方向転換した。そして「育成枠であっても、まずは入ること」と確率の高さを鑑みて、BCリーグからNPBへという道を選択した。

 石川1年目の今季は43試合(50・1/3回)に投げて2勝1敗、防御率1.52という成績だった。開幕投手も務め、先発でスタートしたが、すぐにセットアッパーに配置転換された。自身を「先発より中継ぎタイプ。常に全力投球だし、追い込んだら確実に三振を狙いにいく」と評する。奪三振率12.45という驚異的に高い数字が、その言葉を証明している。

 ピンチで動じない強いメンタルは、間違いなくプロ向きだ。剛毛の生えた心臓を高鳴らせて、運命の日を待つ。(文/土井麻由実)

 


■プロフィール
寺岡 寛治(てらおか かんじ) 投手 右投・右打
生年月日:1992年12月3日 24歳(2017年10月26日NPBドラフト会議日年齢)
出身地:福岡県
野球歴:東海大学付属第五高校‐九州共立大学‐九州三菱自動車

■ルートインBCリーグ成績

チーム 背番号 防御率 試合 S 完投 投球回数 打者 球数 被安打 被本打 奪三振 与四球 与死球 失点
2017 石川 20 1.52 43 2 1 0 0 59 1/3 239 978 38 1 82 25 3 15

■プロフィール
http://www.bc-l.jp/player/%e5%af%ba%e5%b2%a1-%e5%af%9b%e6%b2%bb

■リーグ戦績
http://www.bc-l.jp/playerstats/2017-tousyu

 

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