【投手編03】沼田 拓巳(石川ミリオンスターズ) 投手 #17 - BCリーグ  

【投手編03】沼田 拓巳(石川ミリオンスターズ) 投手 #17

03_numata

 

 今年、石川ミリオンスターズに入団した沼田拓巳投手は、23歳にして多彩な経験を持つ。大垣日大高から「家が近いから選んだ」という名古屋産業大に進むも、1年夏に中退。「もっと上のレベルで野球がやりたい」とクラブチームのエディオン愛工大OB BLITSに入部し、もと中日ドラゴンズ・竹下哲史監督の指導で「野球だけでなく人間として成長できた」と語る。

 さらにそこからドジャース傘下の1Aでプレーした後、縁あってBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスに入団した。そして今年から石川に移った。常に向上心をもって、あくなきチャレンジを続けている。

 石川での初登板は最悪だった。開幕2戦目の福井ミラクルエレファンツ戦での先発は、いきなり先頭にヒットを許すと四球に重盗も絡んでコントロールが効かなくなった。結果、4安打、5四死球でアウトは1つしか取れないまま9失点で降板することとなった。「新しいチームで結果を残そうと自分にプレッシャーをかけてしまって、それが空回っちゃった…」と唇を噛む。

 しかしこれが転機となった。なんとか修正しようと考え、「振りかぶらず、クイックで投げるようにしたんです。それと、(投げ終わりで)右足を蹴り上げないようにしました。キャッチボールからやって、ブルペンで試したらスピードも落ちなかった」。そうすることで目線が上下にぶれず、コントロールが定まるようになったという。現在はしていないが、悪くなったときの修正法のひとつとして、引き出しを増やすことができた。

 修正ができてからはゲームを作れるようになり、「1シーズン、ローテーションを守ることができた」と胸を張る。しかし、1/3回で9失点は後々まで大きく響き、防御率はなかなか良化しない。4.26という数字で終えたことには不満が残っているようだ。

 その一方で109コの奪三振はリーグ3位の記録だ。「ピッチャーをやってるからには、三振は気持ちいい。まっすぐで三振が取れるのも嬉しいし、変化球でのかけひきも『やったったぞ』って思いますね」。追い込んだら常に三振を狙っている。

 ストレートは最速155キロ、カーブ、ツーシームにスライダーは横と縦を使い分ける。求めているのは「速いだけでなく、質のいいボール」だ。下半身の筋力が高く柔軟性があるという沼田を、石川の片田敬太郎フィジカルパフォーマンスコーチは“柔らかい鞭”と表現する。
 しなりのいい鞭から放たれる質の高いボールを引っさげて、NPBに挑む。(文/土井麻由実)

 


■プロフィール
沼田 拓巳(ぬまた たくみ) 投手 右投・右打
生年月日:1994年3月4日 23歳(2017年10月26日NPBドラフト会議日年齢)
出身地:愛知県
野球歴:大垣日大高校‐名古屋産業大学(中退)‐エディオン愛工大BLITZ‐ドジャース(マイナー)‐群馬‐石川

■ルートインBCリーグ成績

チーム 背番号 防御率 試合 S 完投 投球回数 打者 球数 被安打 被本打 奪三振 与四球 与死球 失点
2015 群馬 11 3.51 12 3 0 0 0 33 1/3 162 636 34 0 23 28 4 17
2016 群馬 11 3.28 22 5 7 0 0 98 2/3 438 1648 101 1 85 38 6 50
2017 石川 17 4.26 20 8 8 0 0 114 494 1875 118 4 109 45 5 6

■リーグ戦績
http://www.bc-l.jp/playerstats/2017-tousyu

■プロフィール
http://www.bc-l.jp/player/%e6%b2%bc%e7%94%b0-%e6%8b%93%e5%b7%b3

 

draft_btn