【野手編02】山本 祐大(滋賀ユナイテッドBC) 捕手 #3 - BCリーグ  

【野手編02】山本 祐大(滋賀ユナイテッドBC) 捕手 #3

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 京都翔英高から大学に進学するつもりだったが、山本祐大選手は一年でも早くプロ入りしたいと思い直し、入学予定の大学に断りを入れて独立リーグを選んだ。
滋賀ユナイテッドへの入団は5月になったが、いきなり正捕手の座を奪った。

 武器である肩の強さを見込まれたのだ。
5月は25の盗塁企図数のうち刺した数は18。月間盗塁阻止率.720と驚異的な数字を叩き出した。
二塁への送球タイムは常時1.9秒台を示し、ときに1.8秒台も見せた。しかし学生時代には経験したことのない連戦で疲労がたまり、次第に思うようなパフォーマンスが出せなくなった(最終の盗塁阻止率は.448)。

 疲労解消法は自分なりに工夫した。アイシングや風呂上りの念入りなストレッチ、早めに就寝するなどもして、高校時代に教わったケア方法を駆使した。

 また試合においては、バッテリーを組むのは年上のピッチャーばかりだったが臆せず会話し、コミュニケーションを深めた。
「その人の組み立て、自信のあるボール…そういうのを汲んで、どうやったら幅が広がるか考えてやっていた」。
シーズン後半には、それぞれの投手の特徴はすっかり把握できていた。

 初めてのひとり暮らしも経験した。
「食事を作るのは大変だけど、自立する選手はいい選手。独立リーグは自立する場所でもあるし、これが今後、役に立つと思う」。
頑張って自炊はしたが、見にきたプロのスカウト陣は「細いなぁ」と口をそろえた。やはり体重維持は難しかった。

 しかし現在はシーズン中に減った3キロを取り戻した上、さらに3キロ増量した。
「まだまだ。85キロまで増やします!」と鼻息も荒い。

 キャッチャーをやりたい。中1のとき、嫌々はじめたキャッチャーだったが、やっていくうちにおもしろさに気づいた。
「全員と違う方向を見て指揮を執る。考えることがたくさんある。ここでバッターは何を待ってるんやろとか、色々考えてハマったときの気持ちよさ。ピッチャーと一緒にバッターを手玉にとれたとき、本当におもしろいと思う」。高校でほかのポジションも経験しただけに、なおさらキャッチャーというポジションの魅力に抗えないのだ。

 より高いレベルを体験できたシーズンだった。木製バットにも慣れてきた。
「野球は奥深いし、もっともっと考えなきゃいけないことがある。まだまだ勉強不足」。
そう痛感する。だからこそ、さらに上の野球が知りたい。若武者は腕をぶして、そのときを待つ。
(文/土井麻由実 撮影/ 城 裕一郎)


■プロフィール
山本 祐大(やまもと ゆうだい) 捕手 右投・右打
生年月日:1998年9月11日 19歳(2017年10月26日NPBドラフト会議日年齢)
出身地:大阪府
野球歴:京都翔英高校‐滋賀ユナイテッドBC

■ルートインBCリーグ成績

チーム 背番号 打率 試合 打数 得点 安打 二打 三打 本打 打点 三振 四球 死球 犠打 犠飛 盗塁 失策 併殺
2017 滋賀 3 .294 56 197 21 58 4 1 2 19 28 10 3 4 3 0 5 3

 

■プロフィール
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