東京都に拠点を構えるスバル興業株式会社。
昨年まで信濃グランセローズで活躍していた佐々木駿選手が入社しました。
入社後早くも半年が経過し、スバル興業株式会社・佐々木さん、佐藤章夫東北支店長がインタビューに応じてくれました。  
 

BCリーガーで「一番最後の」マウンドに立った投手

スバル興業・東北支店に在籍する佐々木駿さんは、2022年の秋までルートインBCリーグ・信濃グランセローズの投手だった。

グランセローズは同年、BCリーグ優勝を果たし、独立リーグ日本一決定戦(GCS)に出場。そこでも決勝に進出し、九州王者の火の国サラマンダーズと対戦する。
信濃の9回のマウンドを任されたのが佐々木さんだった。
試合は敗れたが、佐々木さんはこの年のBCリーガーで「一番最後の」マウンドに立った投手になった。

佐々木さん自身、入団3年目で初めてのGCSだった。
この年で野球をやめることを決めていたから、自身にとっても総決算だった。
9回を見事ゼロに抑え「楽しいマウンド」だったという。

野球に集中できる場所

秋田・角館高校出身。卒業後、社会人クラブチームを経由してグランセローズに入団した。
「野球に集中できる場所に身を置きたくて、トライアウトを受けました」
NPBを目標にしていたわけではない。めざしたのは野球漬けの環境だった。
この年、グランセローズには福地元春(元DeNA)投手兼任コーチがいた。
「メンタル面、技術面、ともに教えていただきました」
主に中継ぎを任され、3年間でリーグ公式戦に84試合に登板した。
 

野球をきちんとやってきた人

その後、リーグ運営会社が主催するセカンドキャリアセミナーに出席。スバル興業の名前を初めて知る。
出身地に近い仙台での勤務を考えていた佐々木さんの希望を叶える形で、入社が決まった。

佐々木さんの現在の上司は、同社東北支店長の佐藤章夫さん。
佐藤さんは「野球経験者だから」という理由でセミナーに呼ばれた。
セミナー会場で偶然「東北勤務希望」の佐々木さんを見出し、口説いたという。

「野球をきちんとやってきた人はサラリーマンでもやっていけます」

一シーズンを大切に

会社の主業は道路のメンテナンス。現在は職人さんたちに混じって現場で修行中だ。
インタビュー前日も「道路の陥没で現場に急行」などというアクシデントがあった。

忙しい日々を送る佐々木さんに、BCリーグで頑張る後輩たちにエールをもらった。

「野球に身を置ける期間は短いです。一シーズンを大切に過ごしてください」

（文責：ルートインBCリーグ）

【スバル興業株式会社】
スバル興業株式会社（阪急阪神東宝グループ） (subaru-kougyou.jp)

【佐々木駿】
2000年生まれ、秋田県出身。投手。角館高校卒業後、全三郷硬式野球部を経て2020年信濃グランセローズに入団。


佐々木駿選手通算個人成績

年度	試合数	勝	敗	S	投球回	奪三振	防御率
2020	23	4	0	0	24 2/3	23	1.09
2021	33	3	4	3	45	44	4.20
2022	28	0	0	0	30 1/3	19	2.37
通算	84	7	4	3	100	86	2.88

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