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2020.03.10

Next Challenge 〜元選手たちの新たなる挑戦〜 vol.1

 

ユニフォームから作業着へ


千葉県市川市に本社を置く(株)トラバース。ここには栃木ゴールデンブレーブスに在籍していた秋山陸さん、新潟アルビレックスBCの西澤知史さんの二人が新入社員として在籍している。
2020年1月23日、研修中の二人を訪ねた。
入社してまだ1ヶ月、二人とも真新しい作業着でのインタビューとなった。

-今はどんな仕事をしていますか
 
秋山さん(以下秋山)「"下回り"といって、現場でのアシスタントです。先輩社員について、いろいろと教えてもらっています」



ご同席いただいた同社取締役管理本部長の酒見達也さんが助け舟を出す。
 
「うちの新人は本社で半年間の研修を行います。覚えなければいけないことが沢山あるし、これから資格や免許も取得しなくてはいけないんで」



-次の仕事として、トラバースに決めたわけは
 
西澤さん(以下西澤)「もともと、野球を卒業したら地元に帰ろうと思っていました。
セカンドキャリアセミナーでトラバースさんの話を聞き、長野にも営業所があることを知って、興味を持ちました。
あと、(BCリーグに来る前に)クラブチームでやっていたときは、財務の仕事との二足わらじでしたが、自分としては、事務職よりも現場の仕事がしたかったので」
 
トラバースは地盤調査・改良を主業とする「地盤のプロ」。ここで言う現場とは「地面」そのものであり、作業時はヘルメットに長靴だ。
 
 

強豪の軟式野球部


さらに同社には軟式野球部があり、全国制覇を狙う強豪チーム。
酒見本部長は野球部部長も兼任しており、なおかつ本社採用の責任者でもある。BCリーグからの応募者は、野球部員としての面接も兼ねることになる。
ちなみにセミナーの際、選手が提出するアンケートには「50メートル走」や「遠投」の記入欄がある。本気度が違うのである。
 
「西澤君に面接をしましょう、と本社に呼んだわけです。仕事はそれなりにきついぞ、でも給料はいい、しかも野球部があるぞと。さらに捕手はウチの補強ポイントだよと (笑)」


 
地元に帰って働けること。現場仕事であること。野球部があること。その三つが、西澤さんが入社する決め手になった。
では、秋山さんはどうか。
 
秋山「地元(栃木市)で働けることにも魅力を感じたけれど、やっぱり野球部が大きかったです。セミナーは所用で出席できなかったんですが、資料をいただいて、自分からコンタクトしました」



二人とも、面接のあとに社員の飲み会に誘われた。そこで、先輩社員や野球部のメンバーとカミシモを脱いだ話を聞くことができた。これも、入社の決め手のひとつになった。
 
 

夢を追いかける場であり、夢をあきらめる場 


-BCリーグでの自分を総括してください
 
秋山「夢を追いかける場であり、あきらめる場でもありました。栃木の1年目は村田(村田修一=前巨人)さん、2年目は西岡(剛=前阪神)さん。技術面でアドバイスを受けることも多かったし、自分から質問したこともありました。2年目は登板数も増え、経験も積み、自分なりに成長できたけど、NPBからは呼ばれなかった。だから辞めるときは自分で決断しました」

©︎TOCHIGI GOLDEN BRAVES
 
西澤「入団したら、その年から"けんさん"(加藤健=前巨人)がコーチに就任しました。めちゃめちゃきつかったけど(笑)、クラブチームでの4年間の何倍も濃い指導を受けることができました。なにしろ巨人で18年プレーした方です。1年だったけど、成長できた実感はありました。
でも、そこまでやってもNPBから調査書は届かない。チームメイトには何通も調査書が届いて、実際にドラフト指名も2人いました。
年齢的に1年か2年が勝負、と思っていたんで、やりきった、NPBへの挑戦はここまででいい、と1年で区切りを付けました」

©︎新潟アルビレックスBC

-NPBに行った選手と自分の違いは何だと思うか
 
秋山「同じ試合に出ていても、勝負のレベルが違うなと感じました。自分は(登板すると)、どうしても自分と勝負してしまうんです。技術も含めて、ほんのちょっとの差なんだろうけど、そのちょっとの差が大きかった気がします」
 
西澤「立ち居振る舞いというか、立ち姿というか…精神面も含めて、野球への取り組みが違っていたのかなと」



-今もプレーする後輩たちにアドバイスを
 
秋山「野球をやめても、セカンドキャリアセミナーを経て、結果として今の自分がある。後のことはそんなに心配しなくていい。だから今は安心して野球に集中してください」
 
西澤「一日中野球のことを考えて、野球ができて、なおかつおカネがもらえる。親を含め、いろんな人の協力で好きな野球ができる。それがどれだけ幸せなことか考えてほしいなと。感謝の気持ちを持って野球をやり切ってほしい」



ルートインBCリーグでは、自分の可能性をせいいっぱい追求した二人。
NPB入りを目標にした野球からは卒業したけれど、軟式野球部に所属しながら、地盤のプロフェッショナルを目指してほしい。

 
(文責:ルートインBCリーグ)
 
 
[株式会社トラバース]
昭和51年設立。大手ハウスメーカーの敷地調査を請け負う一方、地盤対策の専門会社として成長し、独自の技術とノウハウを確立した。現在は関東を中心に東海・関西・東北にも営業所を開設。G.G佐藤のテレビコマーシャルでもおなじみ。本社は千葉県市川市。正社員数は478人、全従業員は983人(平成31年4月1日現在)。
ホームページ=http://www.travers.co.jp/
 
[西澤 知史](にしざわ かずふみ)
1996年生まれ、長野県出身。捕手。長野商からクラブチームを経て2019年新潟アルビレックスBCに入団。
年度 試合数 打数 安打 本打 打点 盗塁 打率
2019 48 111 27 0 20 0 .243
 
 
[秋山 陸](あきやま りく)
1995年生まれ、栃木県出身。投手。国学院栃木からクラブチーム、四国IL高知を経て2018年から栃木ゴールデンブレーブス。
年度 試合 S 投球回 奪三振 防御率
2018 18 3 3 0 52 39 6.92
2019 31 2 1 0 50 2/3 40 4.97
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