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2020.10.11

Next Challenge 〜元選手たちの新たなる挑戦〜 vol.4




今回のインタビューは株式会社トラバースに勤める小黒功季さん(前群馬ダイヤモンドペガサス)、中根彬さん(前石川ミリオンスターズ)のお二人。
さらに同社の千葉営業所長・佐藤隆彦さんにも同席いただいた。
佐藤さんのNPBでの登録名は「G.G.佐藤」。西武とロッテで活躍し、日本代表も経験したスター選手だ。

 

野球小僧が独立リーガーに


まず小黒さんから話を伺う。
 
-BCリーグへやってきたきっかけは
 
小黒さん(以下小黒)「千葉工大で二遊間を組んだ野崎(新矢)が、卒業後BCの栃木に入ったんです。僕は地元の市川市農協に就職したんですが、話を聞いて、楽しそうだな、うらやましいなと思って。秋にトライアウトを受けて、群馬の平野(謙)監督に拾ってもらいました」



もともと、野球はやるのも見るのも大好きな「野球小僧」だった。
高校は「自宅から一番近い」理由で船橋二和を選択。野球ではまったくの無名校で、一回戦突破がやっと。
次いで進学した千葉工大ではサード・ショート・セカンドをこなし、そのいずれのポジションでもベストナインを取る。
 
BCリーグではそのユーティリティーぶりを平野監督に評価され、大事な場面での起用も多かった。


 
小黒「平野さんの下で野球ができたのは本当に幸運でした。西武黄金時代のスーパースターで、現役の最後はロッテです。
スタンドで応援してた選手が監督なんです。こんな幸せなことはないです!」
 
2年間、精一杯のプレーを楽しみ、2019年オフ、引退を決断する。
 
小黒「もともと25歳で辞めるつもりでした。NPBは行ければいいなとは思ってましたが、僕のレベルでBCリーグでやれたのはできすぎかなと」


 
-トラバースを知ったのは
 
小黒「実は、以前から名前は知っていました。市川市農協時代、農協の草野球チームが"G.G.佐藤のチームに勝った"なんて話題になってましたから。
BCリーグのセカンドキャリアセミナーで説明を受けたとき、あの会社だ、とピンときました」
 
地元で就職できること、野球部があること、さらにその野球部にG.G.佐藤が在籍していること。野球小僧の小黒さんの決断は早かった。
 
小黒「平野さんの次はGGさんと野球ができる。サイコーじゃないですか(笑)」


 
 -BCリーグの後輩に
 
「野球を楽しんでください!!」

 

背中を押してくれた両親への感謝

 
いっぽう、中根彬さんの球歴は岡崎工から甲賀健康医療専門学校。最速145キロの右腕投手だった。
 
中根さん(以下中根)「野球を続けたくて指導者の方に相談したところ、BCリーグを勧めてもらい、石川に入団しました」
 
そして2018年6月19日、前期の最終戦となった滋賀戦に初先発。5回を投げ失点4、自責2でまとめ、初勝利を挙げた。
だが、好事魔多し。2年目は肘を痛め、練習生としてシーズンの大半を過ごすことになった。
 
中根「トミー・ジョン手術も考えました。でもそれだと投げるまで1年かかります。治っても以前のように投げられるのか保証はないですし」
 
結局、支配下登録されたのはシーズンも終盤の8月。
2年目は公式戦で1イニングを投げただけで、BCリーグのキャリアを終えることになった。



中根「辞めるときに悔いはありませんでした。もう一度投げられるようになってもBCリーグのレベルまで行けないなと。自分で切りを付けました。
それに、ちょうど父が定年だったんです。母もずっと看護師をやってます。
専門学校と石川で合わせて4年間、親元を離れて暮らしてました。ふたりともずっと応援してくれ、背中を押してもらってました。
やってるときはそれが当たり前だと思ってたけど、辞めるときになって初めて『親の存在ってありがたいな、すごいな』と。
好きなことをやらせてもらったんで、就職しようと」



-トラバースに決めた理由は
 
中根「シーズン後、リーグのセミナーで興味を持ちました。高校は土木科だったので、勉強したことが活かせる、と思いました」
 
ちなみにやはり野球部に所属。軟式で130キロ台を投げられるまでは回復しているそうだ。
 


-中根さんにとってBCリーグはどんな場所でしたか
 
「ケガをしてる時期が長かったので、野球が好きでやってるはずなのに、しんどかったです。
でもチームは明るくって…武田(勝)監督はすごい実績の方なんですけど、『日本一ふざけた監督を目指す』って、めちゃめちゃ楽しい方でした」
 


 

3軍まである軟式野球部 


ここで佐藤所長にもインタビュー。トラバースの全国展開について。
 
佐藤さん(以下佐藤)「仙台から熊本まで、24箇所に営業拠点があります。
中には採算が取れていない営業所もありますが、親の面倒をみるためにUターンする社員のことを考えて、"介護離職"を防ぐためにも、帰省先で働く環境を整えています」
 
-実際にUターンする社員もいるのですか
 
佐藤「はい。働き盛りの社員が何人も帰っていきます。うちは地盤対策の専門集団なんで、資格と技術を身に着ければ、全国どこでも仕事はありますからね」


 
-いっぽうで、野球部にも力を入れていますね
 
「3軍まであります。元NPB選手が5人いるんですが、軟式野球だと人数制限があるんで、3軍まで作りました。野球部員は今45名です。
野球部手当もありますよ。1軍と3軍で金額はいっしょです」
 
-佐藤さんは1軍ですか
 
「いえ、それが2軍なんです。私でも1軍に上がれない(笑)。ちなみにこの二人はまだ所属が決まってません。トライアウトを経て1軍から3軍まで振り分けます」
 
ちなみに1軍のキャプテンは、かつて新潟アルビレックスBCに在籍した外野手・木ノ内正樹さん。今年35歳になるが、バリバリの現役だとのことだった。
 



(文責:ルートインBCリーグ)
 
[株式会社トラバース]
昭和51年設立。大手ハウスメーカーの敷地調査を請け負う一方、地盤対策の専門会社として成長し、独自の技術とノウハウを確立した。現在は関東を中心に東海・関西・東北にも営業所を開設。本社は千葉県市川市。正社員数は478人、全従業員は983人(平成31年4月1日現在)。
ホームページ=http://www.travers.co.jp/
 
小黒功季(おぐろ こうき)
1994年生まれ、千葉県出身。内野手。船橋二和高から千葉工業大を経て、市川市農協へ就職。2018シーズンに群馬ダイヤモンドペガサスに入団。2019年引退。
年度 試合 打数 安打 本塁打 打点 盗塁 打率
2018 40 80 22 0 9 0 0.275
2019 58 89 22 0 9 1 0.247
 
中根彬(なかね あきら)
1997年生まれ、愛知県出身。投手。岡崎工業高から甲賀健康医療専門学校を経て、2018シーズンに石川ミリオンスターズに入団。2019年引退。
年度 試合 S 奪三振 防御率
2018 2 1 0 0 6 1 3.00
2019 1 0 0 0 1 0 27.00
 
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