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2021.04.27

Next Challenge 〜元選手たちの新たなる挑戦〜 vol.5



東京を中心とした主要都市をメインに国内外で展開している総合不動産企業の(株)オープンハウス。
2021年はルートインBCリーグから須藤優太さん(前神奈川FD)・藤本王将さん(前福井WR)の2名が入社した。
2月25日、zoomによるオンラインインタビューでは同社社長室の謝敷正吾さん、人材開発部の静春道さんにもご同席いただいた。
実は、お二人も野球経験者である。
謝敷さんは大阪桐蔭高校-明治大学-石川ミリオンスターズで、
静さんは春日部共栄高校-東海大学-カナフレックスでプレーをした後に入社。お二人とも営業マン・営業マネージャーを経て現職に従事されている。



 

NPBに行くために選んだ道

-まずお二人に伺います。BCリーグに来た理由は?
 
須藤さん(以下須藤)「NPBに行くためです。大学ではドラフトにかからなかったので、"NPBに行くにはここしかない"と決めて来ました」
 
藤本さん(以下藤本)「自分は大卒後、地元の社会人でやってたんですが…残りの野球人生を考えたとき、野球に没頭できる環境で勝負したい、と思ってBCリーグに来ました。
BCリーグならその先にNPBがあります。試合数も多いし、スカウトも見に来る。チャンスは大きいと思いました」



-須藤さんは3年、藤本さんは1年、それぞれBCリーグで活躍されました。そしてお二人とも2020年でユニフォームを脱がれました
 
須藤「いろんな方と相談して、今年(NPBに)行けなければ野球を辞める、と決めてました。
やれるだけやった、やりきったと思いましたから、野球はもういいかなと」
 
-未練はなかったですか
 
須藤「はい。野球道具もSNSを通じて、タダであげてしまいました。BCリーグの後輩からたくさん連絡がきて、1日でなくなりました」(笑)
 
藤本「当初はセットアッパーとして8回に投げていたんですけど、1カ月半ほどケガで投げられない時期がありました。
その間、声だしやボールボーイなんかをやりながらベンチからチームを盛り上げました。
もちろんゲームで活躍するのが一番ですけど、いろんな形で貢献できるんだなと気づきました。
一体感も味わえて、その意味で福井は本当にいいチームでした。それを感じたとき、"ああ、ここが自分の野球人生のゴールだな"と思ったんです」
 




 

40倍を突破して

-オープンハウスを知ったのは
 
藤本「リーグ主催のセカンドキャリアセミナーで初めて知りました。地元の熊本ではコマーシャルやってなかったんで…」(九州の営業所は福岡のみ)
 
-なぜ興味を持ったんでしょう
 
藤本「セミナーにいらした静さん、謝敷さんのお二方が、20代後半、30代のオトナなのに、ものすごく元気でキラキラされていて…刺激的な毎日を送っていないとこういうふうにはならないな、と興味を持ちまして。自分もあんなふうになりたいと」



-せっかくお名前が出ましたので、謝敷さんにもお伺いしましょう(謝敷さんは石川MSのOB)。オープンハウスに入ったきっかけは?
 
謝敷さん(以下謝敷)「僕ですか? 24歳で野球を辞めると決めたとき、何やっていいのか分からなくて。そのときオープンハウスの求人バナー広告を見まして(笑)、若くてやる気のある社員募集、って書いてあったんで応募しました。ただ、人生を振り返った時にずっと野球一筋でしたし、引退してからも野球のように本気で打ち込める仕事がしたいなと漠然と思ってました。そんな時に弊社に出会ったんです。僕が現役の時もこのようなセミナー開催して欲しかったですね。今のBCリーグは実力も上がっていますし、メディアの影響力もあって本当に羨ましいですよ。」
 
-バナー広告ですか! リーグやチームからの紹介ではなかったんですね
 
謝敷「はい。でも、BCリーグでやってたから採用、というわけでもないんです。聞かれたのは"不動産業界でやっていく覚悟はあるか"なんてところでした」
 


-須藤さんの入社までの経緯は
 
須藤「やはりセミナーで興味を持ちました。すぐに面接をしていただき、内定を貰うまでのスピードが早かったです。実は圧迫面接を予想してたんですが、全然そんなことはなくて、やはりやる気と覚悟をしっかり聞かれました。入社できたのはその"やる気"を買っていただいたんだと思います」
 
-なるほど。ところで採用ご担当の静さん。オープンハウスの入社倍率ってどれくらいなんでしょうか?
 
静さん(以下静)「書類選考も含めると中途採用で約40倍、新卒で約60倍くらいですね。最終面接までたどり着けば3倍というところでしょうか」



-お二人はそれを突破したわけですね。
 
静「はい。セミナーのアンケートで反響が70人近くあり、全員に私から電話しました。今思えば最初の電話からこの二人は違いました。
なんというか、本気でやりきった爽やかさがありましたね。電話の応対も素晴らしいし、そのあとの行動も早かったですし。
野球でプロの世界に行くことは出来ませんでしたが、だからと言ってこの先の人生まで負け続ける訳ではありません。むしろこれからどうするかが大切だと思っています。無駄だった経験なんてありませんし、社会人になってから発揮出来るフィールドはたくさんありますから。
この二人に限らず、とことん努力した経験がある人、今までの自分の人生に思いのある人が採用されている感じですね。二人には本当に期待していますし、是非ロールモデルになって欲しいです。」



-お二人の現在の業務を教えてください
 
藤本「研修中です。座学が終了し、二人とも開発事業部で土地の仕入れ担当をしています」
 
-将来に向かっての抱負を
 
須藤「同じチームでNPBに指名をされた選手もいたのに、僕はNPB選手にはなれませんでした。でも、彼らもいずれ野球を辞めて社会に出るときが来ます。
その前に僕はオープンハウスに入社できたんで、今度は彼らより先に、社会人として経験を積めるわけです。
野球の世界では勝てなかったけど、社会人としては絶対負けません」
 
藤本「熊本出身なので、いずれ九州のオープンハウスを大きくして、地元で偉くなりたいです!」



-いいですね。二人ともトップを目指して頑張ってほしい。

 

BCリーグにいる意味

-BCリーグはあなたたちにとってどんな場所でしたか
 
藤本「野球をあきらめる場所、でした。BCリーグでやりきったからこそ、自分の力量・現在地・そして限界が分かりました」
 
須藤「僕にとってはNPBへの最短ルートでした。野球をやるための環境が整ってるし、野球に集中できるし、元NPBの指導者から教えてもらえる。待遇は厳しいけど、それは自分の技量が足らないから。それがいやなら上(NPB)に行くしかない」
 
-最後に、BCリーグで頑張る後輩たちにエールを
 
藤本「後輩たちには…野球でおカネをもらえることがどれだけ幸せなことか自覚してほしい。そしてその環境に甘えず、期限を切って野球に集中してほしい」
 
須藤「BCリーグにいるなら、NPBを目指してほしい。ここは野球に関しては得るものがたくさんあります。だから本気で目指す人は高卒でBCリーグに来たらいいと思う。
逆にNPBを目指さないなら…BCリーグにいる意味はないんです。それくらいの覚悟と意識でやってほしい」



社長室勤務の謝敷さんによると、オープンハウスは「社員全員で日本一の不動産会社を目指す元気な会社」。野球を卒業した二人にとって挑戦しがいのあるセカンドキャリアになるだろう。
ビジネスマンとして経験を積み、何年かしたら、よき先輩としてBCリーグへリクルーティングに来てほしい。



【追記】
本インタビュー終了から1か月後、静さんから連絡が来た。
「藤本くんが初契約を取りました。しかも翌週には2本目の契約です。お客様から人柄を評価いただいた結果です。 2つの現場で7棟販売の実績をたった1ヶ月で作りました」
どうやらロケットスタートに成功したようだ。
「須藤くんも社内外からもの凄く評判いいですよ。明るく元気で研修生の中でもダントツでトップの行動量です。」
須藤さんも負けずにがんばれ!
 
[株式会社オープンハウス]
1997年創業。2013年に東証一部上場。首都圏および愛知・大阪・福岡、ハワイ、テキサスなどに展開。2020年度の売上高は5,759億円(連結)、今期売上は7,676億円(予定)。従業員2,876名。
公式ホームページ=https://oh.openhouse-group.com/
 
須藤優太(すどう・ゆうた)
1996年生まれ、神奈川県出身。外野手。綾瀬高から鶴見大を経て、2018年福井ミラクルエレファンツ(現福井ワイルドラプターズ)に入団。2020年からは神奈川フューチャードリームスでプレーし、同年引退。
 
藤本王将(ふじもと・おうしょう)
1996年生まれ、熊本県出身。投手。人吉高から東亜大を経て、社会人クラブチームへ入団。2020年は福井ワイルドラプターズでプレーし、同年引退。
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